続・虹の向こう側

書いて、走って、旅をする。日日是魔法日和

引きこもりと隠遁の狭間で

夫が2週間の出張中、プチ一人暮らしの中、マラソントレーニングに明け暮れる日々。初マラソンという過酷な目標の中、お気楽なんだか悲壮なんだかよく分からない 笑。今になってフルマラソンは多分、全く違う次元の過酷な挑戦なんだろうなぁ、と遠い目になる。マラソンを走り出した夫の最初の頃のもうあまりに悲惨なゴールを見て来たのに、初マラソンでボストンクウォリファイを狙うなぞ、寝言か?!と思える。頭は「自分無茶じゃね?」とぼそっとつぶやく。でも今までやらなかった練習を毎日こなそうと一生懸命な自分がいる。

 

やらなくてもいい挑戦に人はなぜ向かうのか?私の場合は「大いなる人生の暇つぶし」かな?これは引きこもりと隠遁の狭間で生きる我が人生最大の暇つぶしプロジェクトである 笑。

 

そんな人生を歩ませてもらえることに感謝しかないが。❤️

 

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父のお誕生日。

生きていれば87歳、今日は父のお誕生日だった。ふと祭壇にお香を焚いた。私の恋愛観や結婚観に多大なる負のイメージを植え付けた父だったけれど、今や天界の人となって懐かしいほど優しい思いで振り返る存在となった。ふと思うと、自分は随分父譲りなところがある。そう言えば、今フルマラソンを走ろう、などと頑張っているのも父のDNAでは無いのか?と思い付いた。父は50代〜60代くらいの頃にボーリングにはまってアマチュアの試合で随分頑張っていた。パーフェクトゲームを何回もやって、我が家の電化製品は父の優勝商品がかなり占めていた。私もマイボールを作らされて週末は家族でボーリング場通いをしたものだった。

 

黒髪と痩身と一極集中型は父譲りか。

 

あの世でお誕生日おめでとう。とりあえずこの前もらったメダルを天国の父に捧ぐ。

 

ああ、そしてALSで亡くなった母もこのメダルはきっと喜んでくれていることでしょう。両親の写真はこれがたった一枚。母としてはあの世に行ってまで勘弁してよ、と思っているに違いないが、私が死ぬまで二人は一緒 笑。これも運命、宿命、また転生して違う人生を歩むまで、家族でいましょう。

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人と夢、人生の儚さを思う。

夢でフルレインボー。すごくリアルでその儚い姿に夢と現実の境目が薄れた。

 

どんなに健康体の身体でも、ある日突然病魔に襲われる人生があるということを昨日のALS撲滅チャリティーレースで改めて思った。その昔、ニューヨークヤンキースの大打者ルー・ゲーリックがALSを発症して38歳という若さで亡くなった。それ以来、アメリカでは彼の業績と、その最後までのポジティブな生き方を称えて彼が戦ったALSをルー・ゲーリック病と呼ぶようになった。一方、物理天文学者のホーキング博士はALSの病状を逆手に取って、誰にも邪魔されない脳内活動で大いなる業績を人類に残した。

 

死に行くことを生き切るのが人生、と思えた。

 

儚い夢が人生ならば、今ここ情熱、を積み重ねてその日が来るまで、まっしぐら。

 

ふは〜っと一息ついて。最近モードを忘れてたので、モードで息継ぎ。🥰

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ランニングの神様いる?!

先週末に続き今日も5Kレースに参加しました。今回のレースは難病ALS治癒研究支援のファンドレイジングイベントだったので、母を思って全力で走りました。結果、なんとPR更新&年代別一位でメダル獲得!商品券まで貰って自分でもびっくりの結果でした。場所はボストンマラソンスタート地点のホプキントン、私のフルマラソンへのモチベーションを更に高めてくれました。

 

ランニングの神様がいるとしか思えない気配バリバリです❤️🌈🏃🏻‍♀️

 

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データと実践の狭間でスレッシュホールド!

昨日は1時間45分のロングラン。ゆっくりのんびりペースで走って9マイル、結構疲れた。大丈夫なのか?自分?本当にフルマラソンなんて走れるのか?それもBQ目指して?と弱気になった。ところが、最近使い始めたGarminの腕時計のデータを見たら、なんと自分の運動能力は20歳の若さだと評価されている。フルマラソンの予測タイムも私が目指しているタイムよりも信じられないくらい速くなっている。そのデータを見て、うわっ!と自分の中のやる気スイッチが一段上でオンになった。

 

日頃、筋金入ったデータベース屋の夫から流れてくるランニングと身体に関する情報量の多さに辟易としていた。私と同様全く運動オンチだった彼が50歳で走り始め、情報をかき集め、試行錯誤して、とうとうボストンマラソンに参加出来るまでのアスリートになって行く姿をずっと見て来た。もうこの人の頭は完全にコンピュータ化されていて、まずはサブジェクトに関する情報を徹底的に集め、比較し、テストし、落とし込む。たくさんの失敗と成功を重ねて、その精選された情報が彼の身体とパフォーマンスと精神力をまるで別人のように作り変えて来た。一方、私。データ分析ほど苦手なものは無い。走るのも感覚と直感でスルスルとタイムを伸ばしたい。なんでもコツコツと積み上げて行く夫とは正反対にふっと落っこちていたものを拾ったらそれが宝の知恵だった、みたいな人生だ。しかしここに来て、後3ヶ月でフルマラソンを4時間15分で走らなければ行けなくなった。そうしたら今まで全く耳に入って来なかったZZZZZZZZQQQRRRPPPみたいな謎のようだった情報が突然意味を成して俄然興味が湧いて来た。VO2Max? Lactate threshold? 何?だったのが、自分で調べるようになった。

 

止まらないラジオのような情報の垂れ流しに、もういい加減うるさいよ!と心の中で何度悪態をついて来たことだろうか。ふとそれも愛だと分かりながらも。

 

しかし、ここに来て、その愛をがっつり受け取れる自分になれそうだ。

 

全ては時が満ちて。人生に無駄なものはひとつも無い。

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BQへの道

人生観いろいろあるけれど。「No Pain No Gain」(痛みを伴わずして進歩無し)、というのが私にとって一番苦手なやつである。いつもやっつけでそこそこうまい具合にやって来た。頂点を目指さない限り、人生やっつけでなんとかなるものだ。ところがここに来て、ボストンマラソンというマラソンランナーにとって頂点と言えるレースに参加しようと試みている。それも初マラソン、どんだけ人生甘く見ているんだ?と我ながら突っ込みたくなる。でもでも、やれるかも?と思った瞬間もうワクワクが止まらずに、決めてしまった。それは自分の可能性への大挑戦、この人生の中での一番あり得ない大選択。なんかもうね、自分で自分に惚れた瞬間だった。やれるかやれないかよりもやるのを選んだ自分に拍手喝采。ワクワクを選択した向こう側に何が待っているんだろう?

 

60歳、人生いよいよクライマックス!

 

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NO PAIN NO GAIN、この痛みならきっと楽しく乗り越えられそう、、、?

 

 

笑ってバイバイ。

ボストンマラソン/ホーリーグレイルを追いかける、という選択をしてから、このブログは当分ランニングばかりの話題になる模様。

 

昨日も近所の5Kレースを走った。フルマラソントレーニングのキックオフのつもりで久々にマジで走ったら自己二番目のタイムが出た。それでも去年はもっと速く走っていたのか!自分!とちょっとびっくりした。去年は1歳若かったのだ、やっぱり歳との競争だなぁ。それでも今回の一線を飛び越えた選択の気合はかなり凄い。自分でも目標に向かうパンサーのような気持ちを味わっている。(なぜパンサーかというと私の動物占いのキャラが黒豹なんで 笑。シャスタのパンサーメドウズもラブだし)

 

死ぬ瞬間に思わず思い出し笑いをしてしまいそうな選択をする。笑ってバイバイの人生まっしぐら!❤️

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