続・虹の向こう側

書いて、走って、旅をする。日日是魔法日和

シャスタ

マスクを巡る大冒険

あれからずっとマスクを作り続けていた。いつの間にか友人達だけに止まらずナバホ族やピマ族へドネーションのマスクも大量に作った。「旅するマスク」と名付けた個性豊かなマスク達はいろんな場所へと旅立ってそれぞれの場所で物語を紡いでいる。マスクには…

シャスタ山ガイドブック誕生秘話

空から降って来たシリーズ2 2004年に出版された「パワースポット、シャスタ山の歩き方」というガイドブック。 22の意味を数秘術家のCさんに聞いてくれたNさんが、その後のメールで、「シャスタの本を出しませんか?」と思いもかけないお話を打診して…

アイリス一輪

私には空から降って来たとしか思えない人生の宝物がいくつかある。それは何かをがむしゃらに追いかけている時に突然やって来る天からの授けもののようだ。 大型シャスタツアーを終えて、シャスタガイドを頻繁にするようになった2003年、ある友人からアド…

黄昏時の虹に出会えたら パート2

ナンベプエブロの虹から5年後、再び黄昏時の虹が現れたのは夕暮れのシャスタだった。 その日のガイドを終えてお客様達とダウンタウンのレストランで、特別な会食をしていた。ツアーに参加中の著述家のM子さんは、こよなく愛する故郷、出雲のガイドブックを…

カッパさん

シャスタで出会った不思議な人たちは数知れないが、この方は一線を画して忘れ難き訪問者だった。 お名前は覚えていないがゆえに、カッパさん、と呼ばせてください。 その人は異次元のドアからふらっとやって来た。夕暮れ時のオレンジ色に輝く午後、築100…

60億の魂を救う男

「呼んだでしょ?」とその人は言った。 白龍の住まう虹のカーテンの滝から戻る線路の向こうに人影一人。ゆっくりゆっくりとこちらに向かってくる。ぼんやりとしたその人影にふとピントが合った瞬間に、あっTさんだ!とわかった。 その朝、シャスタのB&Bの玄…

クリスタル・スカルを探し出せ(4)

「アトランティスの時のクリスタルのカケラが眼に刺さっているみたい」、電話の向こうでH美ちゃんが夢からふと覚めたような柔らかい声で言った。「N子さんはアトランティスが崩壊するときに、そのクリスタルの番人をしていて、その時の衝撃で粉砕したクリス…

クリスタル・スカルを探し出せ(3)

早朝駆け込んだ病院はまだ患者の人影もなく、ひっそりとしていた。N子さんの病状を伝えると、すぐに部屋に呼ばれ検査が始まった。まずは眼科、しかし眼に異常は発見されず、その後、CTスキャンを受けることになった。検査の間、強い痛みを抑える為に、N子さ…

クリスタル・スカルを探し出せ(2)

眠りに落ち始めた深夜12時近く、ドアを小さくとんとんと叩く音がした。朦朧とした頭が一瞬にして何か、非常事態を察知した。緊張した思いでドアを開けると、そこに不安そうな目をしたY美さんが立っていた。「すみません、、、ちょっと私達の部屋まで来ても…

クリスタル・スカルを探し出せ(1)

探し物はここにある。遥か遠い記憶の中に。 前日のフライトで関西からやって来たN子さんとY美さんをサンフランシスコのホテルでピックアップしてシャスタまで5時間のドライブが始まった。仲良しで気の合う女友達と、パワースポットと呼ばれる今話題の場所を…

赤い玉を持つ男(2)

「シャスタのガイドをお願いします」と、東京在住のSという男性から依頼のメールをもらったのは、ガイドの予定が立て込んでいる八月夏休みの頃だった。「すみません、ご希望の日程の前後はガイドが入っているので、お受けできません」と返事をした。すると、…

赤い玉を持つ男(1)

昨夜のスーパー・ブラッド・ウルフ・ムーンを見逃して、早朝の西の空に浮かぶ満月を見て思い出したお話。 東京で仕事をするSは日頃のストレスからか、ある日、突発性難聴になってしまった。精神的にも追い詰められたSは不思議な夢を見た。夢の中でSの身体に…