続・虹の向こう側

書いて、走って、旅をする。日日是魔法日和

時々、コーヒーロースター

珈琲好きである。量はさほど多くなく、1日一杯か二杯、美味しいのを味わいたい。飲み始めた頃は味の違いとか分からず、ただ、苦いのがコーヒーだと思っていた。時々、妙に酸っぱいコーヒーを飲むと、背筋がゾゾっとするようなスリルを味わう。苦手なのだ、コーヒーは苦く無いといけないのだ。それはつい最近まで続いて、ある時、自家焙煎の機械を購入してから、コーヒーの風味の違いを楽しめるようになった。ガテマラとエチオピアの違いに目が開き、酸味ある花のような香りのする中煎りのエチオピアが最近のお気に入りになった。シングルオリジンのコーヒーを気分によって飲み分ける楽しみを覚えた。

 

昨年暮れの日本滞在中、一杯のコーヒーを飲む為だけに、弾丸一泊で博多に行った。コーヒーローストで世界一に輝いた後藤さんのお店、豆香洞本店。博多駅からローカル線で小一時間のその場所に行き着くと、なんとその日は豆の販売のみで、喫茶はお休みだった。挽きたてのコーヒーの豆の香りが漂う中、愕然としてお店を虚ろに見回しながら、「後藤さんはいらっしゃらないんですね、、、」と呟いたその瞬間、ふわっと横切るその人の気配を感じて、「あっ、後藤さん!」とお声掛けした。ボストンから来たこと、自家焙煎していること等お話して、記念写真を撮らせて頂いた。「普段はお店に居ないんですけど」と仰っていた。「嗚呼、コーヒーの神様居ますね!」と言うと、ふっと笑顔になられた。世界一になって、マスメディアにも登場されるようになって、大変お忙しいのだろう、ちょっとお疲れ感のあるご様子だったけど、お会い出来て本当に感激だった。

 

その後、博多駅方面にある支店に急ぎ、丁寧に淹れられた美味しいコーヒーを頂いて、ギリギリセーフで新幹線に飛び乗った。猛進すると届く思いがあるんだなぁ、とマジでコーヒーの神様に感謝した。

 

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http://secure.tokado-coffee.com/alq33627/

 

さぁ、焙煎!今日も焙煎機からコーヒーの神様の氣が上っている。