続・虹の向こう側

書いて、走って、旅をする。日日是魔法日和

母から娘へと繋げる虹の軌跡(1)

虹の向こう側へ渡るその日まで、さぁ追いかけろ、光の軌跡を。

 

自分のお誕生日に娘を産んだある母親にまつわる魔法のお話。

 

運命の流れが大きく変わる時、人は事故に遭うことがあると聞いた。シャスタに通い始めた2001年の夏、私はロサンゼルスで車の衝突事故に遭った。運転していた車のボンネットは潰れ煙を吐き、その後見事に廃車となった。交差点で信号を無視して侵入して来た車と衝突、ぶつかった瞬間、頭の中で火花が散ったような衝撃、一瞬、「あっ、私の人生終わった」と思った。幸い、交差点内でスピードが遅かった為に、衝撃は最小限に止まり、体への怪我はほとんど無かった。とりあえず、友人に連絡して病院に行き、体の無事を確認。その日はマッサージに向かう途中だった。事故に遭って、楽しみにしていたマッサージを受けれないのは心の底から残念だと思ったのだけれど、こんな時こそマッサージを受けるべき、と言って友人がマッサージセラピストのM子さんの所へ連れて行ってくれた。

 

M子さんはマッサージをする人の体からのメッセージを聞けるのだという。私は人生で初めて受けるマッサージが交通事故の直後だったこともあり、気持ちがとても高ぶっていた。マッサージを受けている間、自分の体にごめんなさいという感情が沸き起こった。いつも体は二の次で、直感だけでツンのめりながら人生を走ってきた。いつも片足が宙に浮いていた。時には両足浮きそうになりながら。そう言えば、よく空を飛ぶ夢を見た。最初は自由にコントロール出来るのに、最後には迷走状態になって、悪夢に変わって目が覚めるのだった。

 

マッサージを終えたM子さんが衝撃のメッセージをくれた。「普段は言葉が聞こえて来るんだけれど、今回は初めて映像が見えたわ」映像?「すごい大きな羽の天使が羽を広げてあなたの頭の上にうずくまるようにしていたわ。その羽の一枚一枚がまるで生きた人魚の鱗みたいにピクピク動いて、ちょっと怖かったわ」羽?鱗?そのリアルな描写の天使の存在を聞いて、自分を事故から守ってくれた天使に心から、ごめんなさいそしてありがとう、という思いでいっぱいになった。1年前にボールダーで体験した守護天使の存在をふと思った。そして「あっ、私の人生は大丈夫だ!これからきっとますます明るくなる!」、衝動的にそんな思いが溢れた。事故の衝撃で何かが振り落とされたようなとても軽やかな気持ちになっていた。その後、レンタカーを運転してロスからサンフランシスコへ戻る中でも、これから先の自分の人生が120%ポジティブに変わる気がした。

 

間も無くして始まった数字にまつわる一連の不思議なシンクロニシティーが、その予感を的中させていく。

 

あの時からいつも天使がそばにいた。

 

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『だ〜れもいないと思っていても どこかでどこかでエンゼルは いつでもいつでもながめてる ちゃんとちゃんとちゃんとちゃんと ちゃちゃーんと ながめてる〜♩』

 

誰の頭上にもきっと天使がうずくまりそっと見守ってくれている。その存在を思い出したら、その時きっと、待ってました!とばかりに、人生の魔法の扉が開くのだ。