シャスタ山ガイドブック誕生秘話
空から降って来たシリーズ2
2004年に出版された「パワースポット、シャスタ山の歩き方」というガイドブック。
22の意味を数秘術家のCさんに聞いてくれたNさんが、その後のメールで、「シャスタの本を出しませんか?」と思いもかけないお話を打診して来た。「シャスタの写真と文章を合わせたエッセイのような、、、」というNさんのアイデアだった。私は、「いいですね!昔から作文が好きだったからなんとか出来るかも」とお返事した。Nさんの友人の写真家のNYさんの写真と私の文章で共著にしようということになった。NさんとNYさんの二人で、知り合いの出版社の社長に話を持って行くと言う。私はアメリカにいて、日本でのその突然の展開に戸惑いながらもワクワクした。
その後、エッセイ本がガイドブックになった経緯が面白い。
NさんとNYさんが出版社社長さんにシャスタの本のことを持ち出す。
社長さん「ふ〜ん、シャスタねぇ、、、」
その後、話は進まず、NさんとNYさんもそれ以上ゴリ押し出来ずに、会話はよもやま話へと流れて行った。ああ、ダメかなぁ、と思っていると、突然社長さんが手で膝を打ち、「よし!ガイドブックだ!」と声を上げたという。
そのお話を聞いた時に、あっ、シャスタの神様が動いた!と思った。名もないライターと写真家の本の出版などはお金にならない話なのだ。でも、シャスタはまだあまり知られていないスピリチュアルな山、そこは気になる。そんな社長さんにどこからか「ガイドブック」というインスピレーションが降りて来た。
山の神様ともしかしたら虹の女神になった母が天から社長さんの頭めがけて天啓を送ったのではないか、と私は想像を膨らませている。
今では残念ながら絶版となってしまったけれど、未だに唯一出版されたシャスタのガイドブックだ。その本を持って多くの人がシャスタを訪れてくれた。その本でシャスタを知りシャスタに移り住むようなった人達、「赤い玉を持つ男」のSさんのように本を見てインスピレーションを得た人、「私のバイブルです」と言ってくださった方もいる。ガイドブックとしてはかなり思い入れの濃い文章を「あれはあなたにしか書けなかった素晴らしい文章よ」と言ってくださった方もいる。私にとってはシャスタを愛するものへの勲章のような本だった。
いつかまた、違う形でシャスタ本を書いて、私の人生に魔法をかけてくれたシャスタにお返しが出来たらいいな、と思っている。