続・虹の向こう側

書いて、走って、旅をする。日日是魔法日和

地天泰と天地否と水瓶座の時代

光と影が中庸でこの世は映る。

 

生まれ持った性質が極端なせいか、白黒はっきりさせたいタイプなんだけれど、人生長く生きていると、どうもそれでは心の平安は訪れず白黒という答えは無く求めるのは虚しいらしいと思い始めた。易の卦で一番安定した状態というのは地天泰で、全陰と全陽が半分づつペアの卦として表される。順番も大事で、上にあるのが全陰で下にくるのが全陽。全陰が表すのは地で全陽が表すのが天、合わせて「地天泰」となる。天が上で地が下にくる「天地否」は否定を表す卦。この世界は天が上にあって地が下にあるのになんで逆さまになるのか不思議だった。易の卦は漢字で表す以前に、記号で表される。陰は「- -」、陽は「ー」、この記号の重なりで卦を表すのだけれど、これがまた深い意味がありそうだ。陰の記号は真ん中が開いていて柔らかく風通しが良い感じがして一方陽は一本で何をも通さずという感じがする。易では陰は母で陽は父の気を表す。母は柔らかいエネルギー、父は剛健なエネルギーだとすると、天が上にくると地のエネルギーが上からの圧力が強すぎてうまく廻らない。地が上にきて、天がその地の柔らかいエネルギーを土台からサポートする、そうすると安泰となるのだ。

 

性質的にいつも天にばかり意識を向けて来た私にとって、この地天泰というバランスを得るのはなかなか難しい。母になることを拒絶して来たのでそれは尚更なんだけれど、易と出会って自分の人生で歩かなかった道にも思いを馳せることが出来るようになった。

 

光100%でも影100%でも周りは何も見えなくなる。光半分影半分、陰陽どちらもあってのこの世界なのだ。

 

今、水瓶座の時代と言われるけれど、女性が上に立ち男性が縁の下の力持ちになる世の中になれば地天泰の時代がやって来る、と易は示してくれている。アメリカ時期大統領はやっぱり女性になって欲しいと願う今日この頃。