続・虹の向こう側

書いて、走って、旅をする。日日是魔法日和

マリーアントワネットと女性天皇

ベイルサイユ宮殿の圧倒的な贅を尽くした文化遺産を見て、王政という消えつつまたは姿を変えつつある人類の歴史的文化を顧みた。今住んでいるマサチューセッツ州はイギリスの弾圧的な王政政治から逃れて新しい自由の大地を求めてやって来た人達によって開拓された土地で別称ニューイングランドと呼ばれている。フランスの移民はもう少し内陸のルイジアナ州ニューオリンズ周辺に根付いてフレンチクウォーターと呼ばれる地域が生まれた。ヨーロッパを旅するとアメリカはそこから移住して来た移民達の底知れないノスタルジーで作られたハリボテ感満載のディズニーランドのように見える。しかし民衆Vs.ロイヤルファミリーという恐ろしく生活水準の違う対立が革命を起こして、今やベルサイユ宮殿は過去の歴史の痛々しさを感じるまでに異次元エネルギーを放出していた。

 

いやぁ、マリーアントワネットが30代後半で非業の生涯を終えたのはある意味新しい時代への人類への献身だったのかも。もう我慢ならん、と人民を震い立たせるのにスケープゴートとして現れたある意味、負を背負った女神。ジャンヌダークといい、自由の女神といい、フランスの歴史の陰に女性有り。

 

日本の次期天皇に女性を!という動きがあるけれど、日本の天皇制は世界を画して美しい文化だと感じる。数年前に皇居の勤労奉仕に参加した時に、天皇の一番の仕事は年間数百回にもおよぶ祈りの儀式を執り行うことだと知らされた。皇居の奥深く国民の知られざるところで行われる鎮国の儀式、古来の昔から見えざる自然に民の平和と繁栄を祈り続ける神仕事。

 

次期天皇が女性になるならば、そんな素敵な未来を私もちょっとでも垣間見てあの世に行きたいなぁ、なんて思う。ヨーロッパの歴史とはまた違う愛と平和と平等を重んじる女性天皇の誕生を願う。

 

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