続・虹の向こう側

書いて、走って、旅をする。日日是魔法日和

散るまで進め。

年齢60歳、体重38キロ、骨粗鬆症、体育経験中学生時代バレーボール部万年補欠、苦手な競技徒競走、スピ系、2010年秋に西海岸からボストンに引っ越して翌1月、スキーで転倒して圧迫骨折、コルセット生活1年送る。ゆるゆるジョギング歴4年。さぁ、そんな私がある日突然、マラソン界の最高峰ボストンマラソン参加を目指してトレーニングを始めた。5K、10K、ハーフマラソン、ここまでは何とか到達したものの、フルマラソンのトレーニングを始めてみて、その目指すものの大変さに改めておののく。この歳になってトラックでスピードトレーニングや坂道を走り込む等、まさか自分がやるとは思いもかけなかった。何だろう、この原動力。人間の体は限界のちょっと手前まで頑張ると徐々に次のレベルにシフトするみたいで、先週末25キロ死にそうになりながら走り切ってもう次なんか考えられないくらい消耗したのだけれど、めげずに続けてトレーニングしていると、今週末の28キロ挑戦にまた闘志が湧いてくるのだ。

 

今まで眠っていた体の機能がやっと起してもらえたのを喜んでいるみたいに、限界のちょっと手前の挑戦を楽しんでいる。

 

失うものは何も無い。歳を取るのもなかなか面白い。

 

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おっ、独りで全開している ^^。散るまで進め!

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白髪、すっぴん、しみ、しわ、体育会系な60代に突入。散るまで進め!

 

独立記念日ラン

マラソンへの道の途中、トレーニングがてら独立記念日の5Kを走りました。

 

小さな町の小さなレースの割にレベルが高く、60〜69歳のエイジグループで3位でした。1位は64歳で5Kを23分、いやぁ、速い!私は27分弱だったので、全然かないません。でも、今の私の精一杯の走り、まぁ、頑張っている自分に拍手を送りたいと思います。👏

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ゴール時の一枚。随分アスリートみたいな顔になって来た。前は笑顔でゴール出来たのに、最近は真顔!ちょっとゆとりが無いなぁ、もっと笑顔でゴール出来るように心臓強くしたい。

 

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レースの後は独立記念日のパレードをまったりくつろぎながら見学。

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「女性に投票権を!」人権の平等の為に戦って来たアメリカ建国の地、ニューイングランドならではの政治的メッセージも込められていました。
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戦車よりやっぱりこっちの方がいい。

 

バトルフィールドロード・ランニング

気分によって走る場所を選んでいる。今日はBattlefield Road。アメリカ独立戦争の口火を切った場所。イギリスの圧政から逃れてアメリカ大陸へ移住した人々が押し寄せるイギリス兵を相手に火花を散らしここで戦った。今ではアメリカ建国の歴史的モニュメントとして管理されている。トレイルの脇に「イギリス兵ここに眠る。1775年4月19日」と刻まれた石碑が数カ所、当時の壮絶な戦いが今もそこに閉じ込められているかのように時空を漂っている。ここを走っているとふと当時の戦う人たちの足音が聞こえて来るような気になる。244年前の4月19日にバトルフィールドと化したこの場所で命を落とした英霊が今は静かに私たちの足音に耳を澄ましているような気になる。ふと、「君は何と戦っているのだ?」と問いかけられた気になった。バトルフィールドロードを選んで走っている自分に、この場所に足を向けさせる何かがあるのか?と言う自問だったかもしれない。問いかけの答えはすぐに返って来た。「出来ない、と思っている自分の心と。」

 

そう言えば、ボストンマラソンは毎年4月第3月曜日のペイトリオッツデイ(愛国記念日)に開催される。この場所で始まったアメリカ独立戦争を記念する日。ボストンマラソンを走るランナー達の地鳴りのような足音が244年前のその日のバトルロードと重なる。ああ、ボストンマラソンへの道ここにあり。

 

私の答えに、石碑の近くに眠る兵士がふっと薄目を開けて、「そうか、その汗の向こうに勝利があることを祈るよ」そう呟いてまたそっと大地に沈み込み、深い眠りへと帰って行った。

 

走りながらインスピレーションをもらえる貴重なトレイル。

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引きこもりと隠遁の狭間で

夫が2週間の出張中、プチ一人暮らしの中、マラソントレーニングに明け暮れる日々。初マラソンという過酷な目標の中、お気楽なんだか悲壮なんだかよく分からない 笑。今になってフルマラソンは多分、全く違う次元の過酷な挑戦なんだろうなぁ、と遠い目になる。マラソンを走り出した夫の最初の頃のもうあまりに悲惨なゴールを見て来たのに、初マラソンでボストンクウォリファイを狙うなぞ、寝言か?!と思える。頭は「自分無茶じゃね?」とぼそっとつぶやく。でも今までやらなかった練習を毎日こなそうと一生懸命な自分がいる。

 

やらなくてもいい挑戦に人はなぜ向かうのか?私の場合は「大いなる人生の暇つぶし」かな?これは引きこもりと隠遁の狭間で生きる我が人生最大の暇つぶしプロジェクトである 笑。

 

そんな人生を歩ませてもらえることに感謝しかないが。❤️

 

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父のお誕生日。

生きていれば87歳、今日は父のお誕生日だった。ふと祭壇にお香を焚いた。私の恋愛観や結婚観に多大なる負のイメージを植え付けた父だったけれど、今や天界の人となって懐かしいほど優しい思いで振り返る存在となった。ふと思うと、自分は随分父譲りなところがある。そう言えば、今フルマラソンを走ろう、などと頑張っているのも父のDNAでは無いのか?と思い付いた。父は50代〜60代くらいの頃にボーリングにはまってアマチュアの試合で随分頑張っていた。パーフェクトゲームを何回もやって、我が家の電化製品は父の優勝商品がかなり占めていた。私もマイボールを作らされて週末は家族でボーリング場通いをしたものだった。

 

黒髪と痩身と一極集中型は父譲りか。

 

あの世でお誕生日おめでとう。とりあえずこの前もらったメダルを天国の父に捧ぐ。

 

ああ、そしてALSで亡くなった母もこのメダルはきっと喜んでくれていることでしょう。両親の写真はこれがたった一枚。母としてはあの世に行ってまで勘弁してよ、と思っているに違いないが、私が死ぬまで二人は一緒 笑。これも運命、宿命、また転生して違う人生を歩むまで、家族でいましょう。

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人と夢、人生の儚さを思う。

夢でフルレインボー。すごくリアルでその儚い姿に夢と現実の境目が薄れた。

 

どんなに健康体の身体でも、ある日突然病魔に襲われる人生があるということを昨日のALS撲滅チャリティーレースで改めて思った。その昔、ニューヨークヤンキースの大打者ルー・ゲーリックがALSを発症して38歳という若さで亡くなった。それ以来、アメリカでは彼の業績と、その最後までのポジティブな生き方を称えて彼が戦ったALSをルー・ゲーリック病と呼ぶようになった。一方、物理天文学者のホーキング博士はALSの病状を逆手に取って、誰にも邪魔されない脳内活動で大いなる業績を人類に残した。

 

死に行くことを生き切るのが人生、と思えた。

 

儚い夢が人生ならば、今ここ情熱、を積み重ねてその日が来るまで、まっしぐら。

 

ふは〜っと一息ついて。最近モードを忘れてたので、モードで息継ぎ。🥰

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ランニングの神様いる?!

先週末に続き今日も5Kレースに参加しました。今回のレースは難病ALS治癒研究支援のファンドレイジングイベントだったので、母を思って全力で走りました。結果、なんとPR更新&年代別一位でメダル獲得!商品券まで貰って自分でもびっくりの結果でした。場所はボストンマラソンスタート地点のホプキントン、私のフルマラソンへのモチベーションを更に高めてくれました。

 

ランニングの神様がいるとしか思えない気配バリバリです❤️🌈🏃🏻‍♀️

 

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