続・虹の向こう側

書いて、走って、旅をする。日日是魔法日和

ノートルダム大聖堂の火災に思うこと

4月15日、お誕生日前日昼間にシテ島観光。以前、ブラタモリで登場したパリ発祥の地、ノートルダム大聖堂の広場のゼロ地点でご機嫌に記念撮影。大火災がこの日の夕方に発生したと知ったのは、この後ちょうどパリに滞在中だった友人とシャンゼリゼでアフタヌーンティーをしてホテルに戻ってから。友人から「今、ノートルダムが全焼中。」というメッセージが入った。一瞬悪い冗談かと思いながらネットを見ると、さっきまでそびえ立っていた塔が炎の中で崩れ落ちる映像が流れていた。それはまるでこの世界の終わりのような壮絶な映像だった。テロ?!真っ先に浮かんだ恐ろしい考え。その後、改装中だった塔の設備不備のための過失的な発火が原因だったようで、人的な被害等は無く、最悪のシナリオでは無かったことがわかって、救われた思いだった。ある意味、これは起こるべくして起こった自然界の法則のように思えた。その中で奇跡的に外観が守られた。火災当初は全焼は免れない、全てが消失するだろう、と報道されていたにも関わらず、外から見ると、塔と屋根だけが消失しているだけに見えた。こんなに外観が残るなんて奇跡的だと思えた。

 

ふと、あっ大天使ミカエルが守ったんだ!と思った。火災が起こっている最中、パリの人たちは燃えるノートルダム大聖堂を仰ぎながら祈りの歌を捧げていたという。すぐそばのSt.Michelには大天使ミカエルの像が君臨していた。フランス人の祈りが大天使ミカエルに届き火災の被害を最小限に留めたのだと思った。

 

4月15日「シティー」の語源となったシテ島発祥のゼロ地点にて

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ノートルダム大聖堂の隣にあるSt.Michelの大天使ミカエル像。

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4月15日火災前

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4月16日鎮火後

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300年かけて建てられたというノートルダム寺院、修復には10年以上掛るだろうと言われている。古いエネルギーが崩壊して新しいエネルギーが注ぎ込まれる。きっと光と闇の大きなシフトが起こっているんだろう。悲劇に思えるような状況も天から見れば新しい光への移行かもしれない。

 

こんな歴史的な瞬間に遭遇したことをとても深く魂に刻もう。奇しくもお誕生日前日に燃え翌日のお誕生日に鎮火した、私個人にとって深い意味を持った体験だった。祈りの力が存在すること、大いなる天の意思を仰ぐこと、光を見ること、世界は魔法で溢れている。パリが私に教えてくれたこと。