続・虹の向こう側

書いて、走って、旅をする。日日是魔法日和

祝ビートザエイジ達成!

❤️ボルダーボールダー10K

 

以前ブログでご紹介したこの方!ボールダー在住の「魂の遊び人」パンタ笛吹さんに今回も大変お世話になりました。

serendip888.hatenablog.com

 

世界中のトップアスリートが高地トレーニングに選ぶコロラド州ボールダー。ここで毎年開かれる10Kレースに4年連続で参加しました。約1600メートルの高地、息が切れてちょっと大変なレースだけれど、ボールダーの街全体が盛り上がり、ゴールはUCのスタジアムという一般ランナーにとって夢のような舞台を走れるのが魅力のレースです。私の人生を変えてくれた魔法の地、ボールダーにこうして毎年レース参加で訪れるようになったのも本当に不思議なご縁。今では人生最後の住処にボールダーを選びたいくらい大好きな場所になりました。死んだらロッキー山脈に散骨してもらうのが夢❤️。

 

その10Kレース、今年の目標は「ビートザエイジ!(Beat the age)」年齢をやっつけろ、ということで、自分の年齢より速いタイムで走った人に与えられる名誉のタイトル。今年還暦を迎えたので、10Kを59分59秒で走れば達成ということになる。ボールダーは標高が高くコースは上り坂も多いので、1時間を切るというのはかなりのチャレンジ。これまで3回少しづつタイムは速くなっているものの、今回もかなり頑張らないと無理かなぁと思っていた。

 

そこで登場したのが強力な助っ人、パンタ笛吹さん。なんとビートザエイジ達成のためにペーサーをしてくれるという。パンタさんはもう何十回も走っているので、コースもペースもバッチリ把握されている。それでも一抹の不安が。実は昨年もペーサーをしてくれると言われて実際のレースでうまく行かなかったのだ。いつも一人で走っているので、ペーサーという状況に慣れていなかったのと、走りながら話しかけられるのがきつかったので付いていくことが出来なかった。そのうちパンタさんは調子が出てきてどんどん先を走って行ってしまい、結果、私を置いてさっさとゴールを果たしていた。さて、今年はどうでしょう?自分の中では60歳という節目でぜひビートザエイジを果たしたいという思いがあったのと、去年より走ることに慣れているのと、「今年は話しかけないでひたすらペーサーだけに集中してください!」という私のリクエストもあって、なんと記録達成!走りながら、自分のためにペーサーをしてくれているパンタさんの熱い思いに答えなければ、というミッションみたいな思いも湧いて来て、人間気合い!の精神を久々に体験した。自分のために、と誰かのために、が合わさると、火事場の馬鹿力が発動するのかも?!

 

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ビートザエイジ達成で笑顔のゴール!タイムは59分05秒。

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五万人が走る、大人気のレース。今年もお天気に恵まれました!

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今年67歳、万年青年のパンタ笛吹さん。59歳からマラソンを走り始めて今年50回目のマラソン参加達成。ギネス記録を目指しているのでは???世界をマラソンで駆け巡る人生の遊び人。

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 仮装で走るエリートランナー達。みんな足が宙に浮いている! 

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スタート直後。さてパンタさんと私はどこに?笑顔で余裕のスタート!

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レース中盤、苦しいところ。コーナー曲がりました!

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ビートザエイジ達成ゴール後、笑顔で記念撮影しているところを公式カメラで記念撮影される 笑。 

 

ペーサーをしてくれたパンタさんに感謝❤️頑張った自分に、エライ!❤️

 

さぁ、ますます、思い込みの限界を突破しよう。

 

思い込みの限界を突破する。

ニューヨーク、ボールダー/コロラドの半月に及ぶランニング遠征から戻りました。ニューヨークではブルックリンハーフマラソン、ボールダーでは10Kを走ったのだけれど、どちらも最高のお天気に恵まれて、楽しく完走出来ました。

 

3年前に走り始めた時、自分がこんなに走れるようになるとは思わなかったし、こんなに続けられるとは思わなかった。今でも毎回これが最後、と思いながら走っている。でも、走り終わって達成感が身体中を満たした時、また次のことを考え始めている。頭ではなく身体が自然に求めることを追いかける。いつまで続くのだ?それは自分でも最大の謎、人間というのは自分の力を計り知れず過小評価しているのかもしれない。歳を取る=老化というのは自分で掛けた呪縛かもしれない。それならば、また逆も真なりの呪縛を自分自身に掛けてみる。

 

私の走りを見て、「今は自分が思い込んでいた限界を突破する時代」と言ってくださった方がいた。なんか、爽やかに時代を飛んで行こう、と思った。きっと出来る、走り始めて見えて来た人間の可能性を信じて。

 

❤️ブルックリン・ハーフマラソン

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タイムは2時間9分。

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フィニッシュのコニーアイランド。虹が出た!

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例年お天気がイマイチだというブルックリンハーフ、この日は奇跡的な晴天!

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ちょっとお疲れモード。

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最後はリゾート気分も味わって、大満足のお楽しみレースでした。

 

 

 

マリーアントワネットと女性天皇

ベイルサイユ宮殿の圧倒的な贅を尽くした文化遺産を見て、王政という消えつつまたは姿を変えつつある人類の歴史的文化を顧みた。今住んでいるマサチューセッツ州はイギリスの弾圧的な王政政治から逃れて新しい自由の大地を求めてやって来た人達によって開拓された土地で別称ニューイングランドと呼ばれている。フランスの移民はもう少し内陸のルイジアナ州ニューオリンズ周辺に根付いてフレンチクウォーターと呼ばれる地域が生まれた。ヨーロッパを旅するとアメリカはそこから移住して来た移民達の底知れないノスタルジーで作られたハリボテ感満載のディズニーランドのように見える。しかし民衆Vs.ロイヤルファミリーという恐ろしく生活水準の違う対立が革命を起こして、今やベルサイユ宮殿は過去の歴史の痛々しさを感じるまでに異次元エネルギーを放出していた。

 

いやぁ、マリーアントワネットが30代後半で非業の生涯を終えたのはある意味新しい時代への人類への献身だったのかも。もう我慢ならん、と人民を震い立たせるのにスケープゴートとして現れたある意味、負を背負った女神。ジャンヌダークといい、自由の女神といい、フランスの歴史の陰に女性有り。

 

日本の次期天皇に女性を!という動きがあるけれど、日本の天皇制は世界を画して美しい文化だと感じる。数年前に皇居の勤労奉仕に参加した時に、天皇の一番の仕事は年間数百回にもおよぶ祈りの儀式を執り行うことだと知らされた。皇居の奥深く国民の知られざるところで行われる鎮国の儀式、古来の昔から見えざる自然に民の平和と繁栄を祈り続ける神仕事。

 

次期天皇が女性になるならば、そんな素敵な未来を私もちょっとでも垣間見てあの世に行きたいなぁ、なんて思う。ヨーロッパの歴史とはまた違う愛と平和と平等を重んじる女性天皇の誕生を願う。

 

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Will Power-意思の力

あの集中力というか執着力は凄かった。

 

モンサンミッシェルへパリからの日帰りバスツアー、5時間のドライブの途中トイレ休憩でオンフルールという小さな港町に立ち寄った。バスの外に出て少し足を伸ばしトイレ休憩&短い散策の時間約25分。3年前に同じ場所に立ち寄ったことがある私はコーヒーを持ち帰りで買うのがやっとの時間だった。

 

しかし、今回、夫の出た行動に目を剥いた。どこかカフェに座ってコーヒー飲む時間あるかな?とは思ったものの、何せ時間が無いので無理だろうとほぼ諦めていた。ところが夫が「せっかくフランスに来たのだからクレープ食べたい!」と言い出して開店早々のお店に入って行った。そんな時間無いだろう!クレープはパリでも食べれるんだから、と私は諦めなさいモードで夫に迫ったが、でもせっかくだから食べたい!という強い願望、情熱、執着力だった。お店の人に「英語のメニューある?」と聞くも、「そんなの無いわよ」と冷たい返事。ここはフランスの小さな田舎町、パリのように観光客相手に誰もが英語を話すような習慣はないようだ。それでもクレープが食べたい夫はフランス語のメニューを見て、唯一分かった「アーモンド」の文字を選んでクレープをオーダーした。まじか?!こんな田舎町でオーダーしたものがどんだけ時間が掛かって出て来るのかわかりゃしない、と内心ハラハラドキドキだった。団体行動で他の人達の迷惑になるのだけは避けたい、という日本人の集団意識が大いに私を不安にした。

 

ところが案外す早くオーダーのクレープは出て来た。朝からこれか?!アーモンド&チョコレートのデザートクレープ。本当は朝食用のクレープを頼みたかったのだが、メニューがわからなかったのでこれになったとのこと。ともかく念願のクレープを美味しそうに満足げに食べる夫を見て、ちょっと呆れながらも、なんだかこの人凄いわ!Will Power(意思の力)だわ!と感心した。私はもう時間が気になってしょうがないので、「先に行ってるよ!後5分、バスに間に合うようにね!」と彼を置いてバスに帰って行った。結局、精算も済ませ、お店のトイレも貸してももらって、無事時間ギリギリにバスに戻って来た。

 

これまでの人生、アメリカの競争社会の中で一度もめげることなく、自分の好きな世界を構築して行った夫の底力を見た思いだった。

 

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現実は自分のWill Powerで引き寄せるのだ。それは時空をも捻じ曲げて想いを実現化する。

 

 

パリの街角、満月の夜。

モンサンミッシェルから夜遅くバスがパリ、オペラ座に帰着。近くのスーパーに寄って買い物してホテルへの帰り道。夫がすたすたと先を歩いて行って見えなくなってしまった。海外で一人歩きは慣れているので怖くは無いけれど、なんでそんなにどんどん先に行ってしまうのか?ムカッとして不満が立ち上る。いゃ、待てよ、あの歩きはいつもと違う、なんか怒ってる?それも猛烈に?ああ、そうなのだ、なんだかマジで怒らせたみたい。滅多に無いことだけれど、キレる時は無言ですたすたと歩き去るのだ。どうやらスーパーで私が放ったいい加減でキツイ言葉にキレたらしい。

 

一人ぼつぼつと歩きながら、流石に猛省モードになった。いつも慎重に丁寧に状況を判断しながら行動する夫に対して、全ては運任せみたいな分析能力の低い私は時々イラっとする。長年の馴れ合いでわがままになっている自分の大柄な態度がこの時は彼のプライドに刺さったらしい。

 

一人でさっさとメトロに乗ってホテルに戻った夫と満月のパリを一人で肩を落としながら歩く私。こういう時は不思議に世界がシンクロする。メトロの改札でチケットを入れても通らない。パリのメトロチケットは改札時に印字されて改札を出る時に回収されずに手元に戻って来るので、一度使ったものは捨てないと使っていないチケットとごちゃ混ぜになる可能性がある。あれ?古いチケット入れちゃったのかな?と思ったけれど、確かまだ未使用だったはずのチケットだった。窓口のお兄さんに確認したところ、すでに使用されていて無効なチケットだと言う。おかしいなぁと思いながらも、新しいチケットをマシンで買おうとすると現金オンリーとの表示。現金が無かったので、再び窓口で聞くが、チケットはマシンでしか買えないとのこと。オーマイゴッド、ホテルまで歩いて帰るしか無いのか、、、。てくてくと夜道を歩く、罰当たってる?私?優しい夫に恵まれた環境、もっと謙虚に生きよ、とミカエル叱ってる?「ごめんなさい」と夫にテキストを送った。ホテルまで二駅、まぁ歩いて帰れる距離だけれど、一駅歩いたら流石に夜も遅く疲れて来た。最寄りのコンコルド広場のメトロの改札に行くと、クレジットカードで買えるマシンがあった!心を入れ替えた瞬間、ミカエルからお許し出た!

 

ああ、コンコルド広場と言えば奇しくもかのマリーアントワネットが絞首刑になった場所。人は謙虚に生きるべきと猛烈に示唆する場所でもあるのだ。言うことを聞かない司教の頭蓋骨に穴を開けて聖堂を建てさせたミカエルらしい状況設定?

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パリ、満月に思う。感謝の心無くして生きるなかれ。

 

 

大天使ミカエルの羽に乗って

平成から令和へ新しい時代を迎えた日本を後に、ボストン帰還。パリ〜日本の長旅を終えてボストンの街の灯りが窓の下に見えて来た。ほっとした安堵感と共に窓の外に広がる夜景にiPhoneのシャッターを切った。

 

ただいま、ボストン。いつの間にか私の心安らぐ居場所はこうしてアメリカになったんだなぁ、アメリカの国籍になってやっぱり帰って来る場所はここなんだと、感慨深い思いに溢れる。

 

そして最後の最後までミラクルなエピソードが続く。家に戻って翌日、iPhoneに残ったこの写真を見ていたら写真の場所のタグが「St.Michel」になっているではないか。ボストン上空なのになぜサンミッシェル?!狐につままれた思いで、写真の地図上の場所を確認してみた。モントリオールから飛び立って少し南にあるSt.Michelという街にタグ付けされていた。飛行機のGPSのいたずらか、機内で撮った写真にその場所の情報が残っていたらしい。まるで最後までミカエルの羽に守られてこの旅を終えたような奇跡、ますますミカエルのサポートが強くなっているのを感じる。

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さぁ、これから人生本番、ミカエルの羽に乗って自由に大空を羽ばたこう❤️