続・虹の向こう側

書いて、走って、旅をする。日日是魔法日和

シャスタ山ガイドブック誕生秘話

空から降って来たシリーズ2 2004年に出版された「パワースポット、シャスタ山の歩き方」というガイドブック。 22の意味を数秘術家のCさんに聞いてくれたNさんが、その後のメールで、「シャスタの本を出しませんか?」と思いもかけないお話を打診して…

ディラン、U2、ときどきボウイ

な、いつもの神ナビBGMを聴きながら5マイル・トレッドミル・ラン。 ボストン(ちょっと郊外)の冬は一回雪が降ると道が凍って外を走るのが大変なので、今日もトレッドミルでトレーニング。なんか、ベルトコンベヤーに乗せられて走るネズミさんみたいな気分…

アイリス一輪

私には空から降って来たとしか思えない人生の宝物がいくつかある。それは何かをがむしゃらに追いかけている時に突然やって来る天からの授けもののようだ。 大型シャスタツアーを終えて、シャスタガイドを頻繁にするようになった2003年、ある友人からアド…

母から娘へと繋げる虹の軌跡(4)

その年、2002年は私にとって生涯最も忘れがたい年になる。 マジックナンバー222号は日本の狭山工場で作られてアメリカに出荷された日本国産車だった。納車された後にそれを知った時、あっ、お母さん!と思わず絶句した。工場があるのは母が入院してい…

母から娘へと繋げる虹の軌跡(3)

やるか、やらないか、選択はひとつ。魂では答えは出ている。あまりにも速い展開に心が着いて行けない。心の軸をしっかりと天に通すことが必要だった。そしてそれはシャスタでなければ出来なかった。 セント・ジャーメインがYESと言った。翻訳家YさんからYさ…

母から娘へと繋げる虹の軌跡(2)

2002年の初め、廃車になった車の後に、適用された保険で購入した新車がやって来た。以前と同様、性能の良いホンダのアコード。真新しい薄いゴールドのアコードくんはとても乗り心地がよかった。その後、新しいライセンスプレートがやって来た。ラストの数字…

母から娘へと繋げる虹の軌跡(1)

虹の向こう側へ渡るその日まで、さぁ追いかけろ、光の軌跡を。 自分のお誕生日に娘を産んだある母親にまつわる魔法のお話。 運命の流れが大きく変わる時、人は事故に遭うことがあると聞いた。シャスタに通い始めた2001年の夏、私はロサンゼルスで車の衝突事…

書く原動力

ブログを再開して、3週間余り経ちました。 この間にアップした記事はなんとこれを含めて26本、ほぼ毎日更新していることになる。一つの記事が結構長いので、読んで頂いている人もそろそろ疲れて来た頃かも?話題も毎回毎回、魔法話ばかり(笑)。でも、こ…

ご縁の魔法

もう、なんでもかんでも魔法と言えばいいっていうものでもないだろうけれど、これが魔法でなくて何と言おう、という不思議なご縁の人がいる。 誰でも人生には自分の転機となる時期に現れるキーパーソンがいると思うけど、その人達の多くは時が過ぎて行く中で…

黄昏時の虹に出会えたら パート2

ナンベプエブロの虹から5年後、再び黄昏時の虹が現れたのは夕暮れのシャスタだった。 その日のガイドを終えてお客様達とダウンタウンのレストランで、特別な会食をしていた。ツアーに参加中の著述家のM子さんは、こよなく愛する故郷、出雲のガイドブックを…

黄昏時の虹に出会えたら

あれはとびきり神様に近い虹だった。 10年前にニューメキシコを旅した時、ナンベプエブロというネイティブアメリカンの村を訪れた。アメリカはとても大きくてとても古くて大地と共に人は生きていた。ネイティブアメリカンの母なる大地への自然信仰と日本人…

スピードトレーニングと尾崎豊

今日のトレーニングは徐々にスピードを上げていく短距離をトレッドミルで。トレッドミルで走る時は退屈なので音楽を聴きながらやる。選曲はめんどくさがりやのために、大量に入っている曲をランダムに流すだけだ。ボブディランとかU2とか古い洋楽がやたら大…

カッパさん

シャスタで出会った不思議な人たちは数知れないが、この方は一線を画して忘れ難き訪問者だった。 お名前は覚えていないがゆえに、カッパさん、と呼ばせてください。 その人は異次元のドアからふらっとやって来た。夕暮れ時のオレンジ色に輝く午後、築100…

60億の魂を救う男

「呼んだでしょ?」とその人は言った。 白龍の住まう虹のカーテンの滝から戻る線路の向こうに人影一人。ゆっくりゆっくりとこちらに向かってくる。ぼんやりとしたその人影にふとピントが合った瞬間に、あっTさんだ!とわかった。 その朝、シャスタのB&Bの玄…

Keep Runningの魔法

5月のニューヨーク・ブルックリン・ハーフマラソンにエントリーした。3月にあるニューヨーク・ハーフに続いて今年2本目のレースだ。一人遊び好きなので、日々のランニングは自己完結なのがうれしい。自分の身体をフルに使って、時々六感も遊びに来てくれ…

初女さんの虹

二日続けて佐藤初女さんのことを書いた。それは本当にふと湧いた思いが書かせたのだけれど、今なぜ初女さんに思いが行ったのか、なんと無しに気になって、ウィキペディアの初女さんのページを見に行った。嗚呼、そうしたら、奇しくも今日、二月一日は初女さ…

人生は主演監督兼任の自主映画である

朝起きたら外はうっすら雪化粧。青森もきっと寒いだろうなぁ。イスキアの鐘の音は今も透き通って岩木山の麓に鳴り響いているだろうか。 初女さんの続き。 素敵な人に出会う度に思うことがある。人生は主演監督兼任の自主制作映画なのだと。以前、初女さんに…

食の女神様

そば打ち名人の後藤さんのことを書いて、嗚呼、この方のことをぜひ書かねば!と、続きます。 ご飯作りが苦手です。生きる為に一番大切なことが苦手だということがどれだけ私の人生を偏狭なものにして来たか計り知れない。若い頃は、ストレスが溜まると食べる…

登龍門

もう一人の名人、後藤さんのこと 豆香洞の後藤さんのことを書いて、いつも心に残っているもう一人の後藤さんのことを思い出した。 ご縁あって、金沢の白山比め神社を案内して頂いた時のこと。「何が食べたいですか?」と聞かれ、「お蕎麦が大好きなんです!…

時々、コーヒーロースター

珈琲好きである。量はさほど多くなく、1日一杯か二杯、美味しいのを味わいたい。飲み始めた頃は味の違いとか分からず、ただ、苦いのがコーヒーだと思っていた。時々、妙に酸っぱいコーヒーを飲むと、背筋がゾゾっとするようなスリルを味わう。苦手なのだ、…

ロング・スロージョグの効用

ニューヨーク・ハーフマラソンまで2ヶ月を切ったので、そろそろ気合いを入れて走らねば、と今日は約16キロ走った。前は少しでも早いタイムで走ることばかり気になって、体力の消耗度が高かったけれど、最近はタイムを気にせず、自分の体のリズムに合わせ…

クリスタル・スカルを探し出せ(4)

「アトランティスの時のクリスタルのカケラが眼に刺さっているみたい」、電話の向こうでH美ちゃんが夢からふと覚めたような柔らかい声で言った。「N子さんはアトランティスが崩壊するときに、そのクリスタルの番人をしていて、その時の衝撃で粉砕したクリス…

クリスタル・スカルを探し出せ(3)

早朝駆け込んだ病院はまだ患者の人影もなく、ひっそりとしていた。N子さんの病状を伝えると、すぐに部屋に呼ばれ検査が始まった。まずは眼科、しかし眼に異常は発見されず、その後、CTスキャンを受けることになった。検査の間、強い痛みを抑える為に、N子さ…

クリスタル・スカルを探し出せ(2)

眠りに落ち始めた深夜12時近く、ドアを小さくとんとんと叩く音がした。朦朧とした頭が一瞬にして何か、非常事態を察知した。緊張した思いでドアを開けると、そこに不安そうな目をしたY美さんが立っていた。「すみません、、、ちょっと私達の部屋まで来ても…

クリスタル・スカルを探し出せ(1)

探し物はここにある。遥か遠い記憶の中に。 前日のフライトで関西からやって来たN子さんとY美さんをサンフランシスコのホテルでピックアップしてシャスタまで5時間のドライブが始まった。仲良しで気の合う女友達と、パワースポットと呼ばれる今話題の場所を…

床掃除の前に

週末のスノーストームはさほど大事にならず、少しの白銀ワンダーランドを残して過ぎ去りました。暖冬だったボストンもいつもの極寒の冬がやって来て、外はマイナス15℃の凍てつく寒さ、こんな日は家の床掃除でもして筋トレに励むに限る。 昨日YouTubeである…

赤い玉を持つ男(2)

「シャスタのガイドをお願いします」と、東京在住のSという男性から依頼のメールをもらったのは、ガイドの予定が立て込んでいる八月夏休みの頃だった。「すみません、ご希望の日程の前後はガイドが入っているので、お受けできません」と返事をした。すると、…

赤い玉を持つ男(1)

昨夜のスーパー・ブラッド・ウルフ・ムーンを見逃して、早朝の西の空に浮かぶ満月を見て思い出したお話。 東京で仕事をするSは日頃のストレスからか、ある日、突発性難聴になってしまった。精神的にも追い詰められたSは不思議な夢を見た。夢の中でSの身体に…

あるいは、走って、書いて、旅をする

今季初のスノーストームがやって来るというので、嵐が来る前に11キロのロングランを走った。一ヶ月のブランクがなかなか埋まらず、5キロ走るのがやっとだったこの2週間だったけれど、やっと走る感覚が戻って来た。やっぱり継続は力、毎日少しでも走り続…

天から授かったもの

たくさんのものを授かって来た。その中で、まずは名前のこと。 「お名前は本名ですか?」と聞かれることがある。なにか、ペンネームみたいな響きがあるらしい。お堅い名前だ。ネットでサーチすると、同姓同名の男性がいらした。もう亡くなっていらっしゃるが…